宇宙に恋して

こころの声を紡ぎながら、目に見えない世界を探求しています。

私だけの事実

それが真実かどうかはわからない

 

そんなものは無いかもしれないが

絶対に無いとも言い切れない

 

これは私の世界における

私だけの「事実」である

 

私は輪廻転生を信じている

 

かつて学んだ形而上学の師は

私に「生まれ変わりは無い」と説いた

 

受肉する人生はただ一度きりであるから

大切に生きるようにと師は説いた

 

本当にその通りかもしれない

 

この肉体は

ただ一度きりしか与えられないから

確かに2度と無い人生を私は生きている

 

それでも

私の中にありありと残る

過去世の記憶というのは

いったい何なのだろう

 

受肉し別の人生を生き抜いたという

この生々しい記憶というのは

いったいどこからきているのか

 

妄想、勘違い、思い込み、現実逃避…

もしかしたら精神疾患の可能性だって

全く無いとは言い切れないだろうが

私の世界ではこれが「事実」なのだ

 

今月に入ってから

過去世の記憶がよみがえることが増えた

 

まるで己のルーツを辿るように

忘却の彼方からやってくる数々の記憶たち

 

あまりにも生々しい

その記憶に触れているうちに

この人生でおそらく初めて

「死にたくない」と心底思った

 

生への執着が

自分にもあることへの驚きと共に

「死にたくないから

   もう2度と生まれたくない」という

生への執着とは相反する

強い気持ちが込み上げてきた

 

私はどこからやってきて

どこへ向かっているのだろう

 

何度も生死を繰り返しながら

私は一度たりとも

「無」であったことはないのだ

 

生まれることも死ぬことも

これが最後ならいいのにと強く願ったとき

かつての師の言葉が頭を過ぎった

 

「生まれ変わりはない」 

 

これもまた

私だけの事実なのかもしれない

 

過去世の記憶に触れるたびに

今抱えている私の問題が

少しずつ癒えていく感覚がある

 

ただ思い出すだけでいいんだ

本当は最初から全部知っていたんだ

 

はじまりもおわりもないところから

私が私にそう言っているような気がした

 

それが真実かどうかはわからない

 

これは私の世界における

私だけの「事実」である

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