宇宙に恋して

こころの声を紡ぎながら、目に見えない世界を探求しています。

老成

今まで理解できなかったり

理屈はわかっていても

どうにも納得いかなかったことが

急にしっくりくる…。

 

そんなことが増えてきました。

 

最近、私の身近なところで

いろいろと「残念」に感じることが

立て続けにおこりました。

 

以前なら相手や環境のせいにして

どうにか自分を正当化していたのですが

結局は自分が引き寄せた現実です。

 

「これからは一緒に過ごす相手を

    きちんと選ばないとダメだよ。

    特に一緒に食事をする相手というのは

    きちんと選んだ方がいい。」

 

昔、恩師が仰った言葉です。

 

とても素晴らしい先生でしたが

「相手を選ぶ」という言葉に対して

選民意識が強くエゴイスティックな感じがして

とても嫌な気持ちになったことを思い出します。

 

今は恩師が何を伝えたかったのか、

その言葉の真意がわかります。

 

選民意識でもエゴイスティックでもなく

むしろその真逆のことだというのが

今になって

ようやく実感できるようになりました。

 

そもそも

一緒にいたい相手というのは

常に自分で選んでいます。

 

ましてや

一緒に食事をする相手というのは

概ね自ら選ぶことができる相手でもあります。

 

恩師は私に

善い人と悪い人を選別しなさい、

と言っていたわけではなく

人を選別するときは

自分のエゴに気を付けなさい、

と言っていたのでしょう。

 

一緒にいたいという強い執着を

掻き立てられる相手になればなるほど

自分のエゴが盛んになっています。

 

逆も然り。

 

一緒にいたいわけではないのに

離れられない、断れない相手というのも

自分のエゴが盛んになっています。

 

それは対人に限らず

物質全般に言えることかもしれません。

 

様々な依存症がいい例ですね。

 

若い頃は賢者の言葉に触れても

反発や猜疑心から

エゴが魅せる幻想に酔いしれて

ずいぶん痛い目に遭ってきましたが

それが腑に落ちてきたということは

私も少しは老成してきたのかも?!

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今、どんな人と一緒に過ごしていますか?

どんな人と食事をし

どんな人とどんな人生を共にしていますか?

 

限りある人生です。

 

もし、今、あなたの世界が

あなたにとって

「望ましくない」と感じるならば

周りを見渡してみてください。

 

あなたを苦しめている

あなたのエゴを映す鏡が

すぐ目の前にあるはずですよ。