宇宙に恋して

こころの声を紡ぎながら、目に見えない世界を探求しています。

知らなかった

失敗しちゃいけない、

そう思ってやってきた。

 

負けちゃダメ、

そう思ってやってきた。

 

そう思って

一所懸命にやってきたけれど

私の人生、もうすぐ半世紀、

ふりかえってみたら、

失敗だらけ、負けだらけ。

 

欲しかったものは

何ひとつ手に入っていない。

 

大学受験に失敗したから

学歴もない。

 

履歴書に書けるような

立派な経歴もない。

 

運命の人だと思って結婚したら

そこに待ち受けていた現実に

耐えられなくなってしまい

長い時間をかけて

どうにか離婚はしたけれど

その人が私に与えてくれたものは

愛や思い出といった甘美なものではなく

途方に暮れるほどの大きな借金だった。

 

再婚したらしたで

今度は子宝に恵まれず

親や親戚の期待に応えたくて

意を決してはじめた不妊治療では

お金も時間も精神力も使い果たし

結局、子供ができないまま挫折した。

 

長い間、

定職に就けなかったけれど

30代になって

やっとの思いで手に入れた

正社員雇用という安住の地も

人間関係と仕事のプレッシャーに行き詰まり

身体を壊して手放さざるを得なかった。

 

自分が「成功」だと思っていたこと

自分が「勝ち」だと思っていたこと

自分が「欲しい」と思っていたこと

こうやってふりかえってみたら

今、何一つとして手にしていない。

 

それなのに、

今の私は何故か困っていないし

悩んでもいなければ苦しくもなくて

どういうわけかとても幸せだ。

 

どうしてだろう?

 

私が「幸せ」の条件に掲げていたものが

ことごとく

私を「幸せ」から遠ざけていたことを

ついさっきまで知らなかった。

 

そんなものを強く求めなくても

私は既に幸せだったということが

突然明白になってすごく驚いた。

 

あの頃、

生きることは

辛く苦しいものだと感じていたのは

そういうことだったのか、と。

 

今、満たされているからなのか

こんな風に自分の過去へ

思いを巡らせることすら

無かったのだけれど

改めてふりかえってみたら

自分のことなのに

全く無知だったことを知って

ものすごく驚いてしまった。

 

そうか!!

エゴと執着っていうのは

こんな感じなのね、なんて

感得して嬉しくなってしまった。

 

知っていたはずなのに

知らなかったってことがわかって

とっても嬉しくなってしまった。

 

私の「思い」や私の「願い」は

実は全部叶っていた。

 

人生に無駄なことなんてない。

さらに言えば

失敗も成功も、勝ち負けもない。

 

宇宙っていうのは

なんてよくできたシステムなんだろう。

 

こんなに思い通りになっていたなんて。

 

知識では知っていたけれど

自分のこととしては知らなかったから…。

 

あぁ、

経験できて本当によかった!!

 

教えてくださって

ありがとうございます。

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