サンタクロースがやってくる
数日前のこと。
カーラジオから流れてきた
この季節の定番ソング、
松任谷由実さんの
「恋人がサンタクロース」が流れたあと、
ラジオパーソナリティの面白いコメントに
運転しながら思わずニヤリと笑ってしまった。
" この曲が世に出たお陰でさ、
今まではクリスマスって
子供がサンタさんから
年に一度プレゼントをもらうっていう
子供向けのイベントだったのに、
恋人からもプレゼントをもらえるっていう
大人にも嬉しい
イベントになっちゃったもんだからさ、
ユーミンが日本にもたらした経済効果は
すごいと思うんだよ!!"
…あはは(笑)言い得て妙。
確かに、
物質的なプレゼントは
すごく嬉しいけれど
実際には、
その存在こそが
何よりのプレゼントだよね。
おそらくユーミンはそんな気持ちで
あの曲を描いたのではないかと思う。
今朝、2階の寝室から
1階のリビングに降りてきたら
我が家のピングーが
サンタクロースに変身していた。
私が喜びそうなさりげない小細工に
今年もサンタクロースの存在を感じる。
そういえば他界した母も
毎年この時期になると
一人暮らしをしている時でさえ
誰に見せるでもなく
部屋を飾り付けていたことを思い出す。
今になって思えば
それを見た私の笑顔を
思い浮かべていたのかもしれない。
母はどんな私も愛していたし
私もそんな母を
心底愛していたのだと思う。
大人になってからは
それを態度には出せなかったけれど…。
思春期を迎えたころから
家族でクリスマスを過ごすことは
ほとんどなくなってしまったけれど
私のところには
毎年サンタクロースがやってきて
それは今まで途絶えたことがなかった。
それは両親であったり
かつての恋人であったり
友人であったり
尊敬する人であったり
思いがけない人であったり
いわずもがな
パートナーであったり…。
かたちの有る無しにかかわらず
私のところには
毎年サンタクロースがやってくる。
ひとり、
怒りや悲しみに打ちひしがれて
孤独だと思い込んでいる時でさえも。
そんな私も
誰かにとってのサンタクロースに
なっているとするならば
それだけでも幸せな気分だ。
あなたが誰かにとっての
サンタクロースであるように
あなたのところにも
サンタクロースは必ずやってくる。
少し早めのMerry Xmas。
善き年の瀬になりますように。