お彼岸
今日、3月18日は
私のもうひとつの誕生日。
2011年3月18日に
私は高野山で得度しています。
得度とは仏弟子になるということ。
人が亡くなり仏式で送る場合
故人は仏弟子になるため
「戒名」をいただきますが
得度していただく僧名とは
イコール「戒名」ということになります。
8年前の今日、
高野山はまだ雪が残っていました。
東日本大地震の直後でしたから
今思うと「よく行けたな」と思います。
お不動さまに導かれたのでしょうか。
今思えば
強い意志を持って
得度を決めたわけではなく
半分は興味本位だったと思います。
しかし
得度式の一週間前に
あの震災が関東を襲いました。
このタイミングで
もし無事に得度することができたら
きっとそれは私の意思にかかわらず
仏の導きなのかもしれない。
そんなことを思いながら
高野山へ向かったのを
思い出します。
今日は彼岸の入りなので
お墓参りを済ませた後、
母の小練忌の追善供養のため
護摩木を奉納してきました。
来週の納骨に向けて
既に母の名前が
墓石に彫刻されています。
父は俗名で納骨したので、
母も墓石は戒名ではなく
俗名で彫刻をしてもらいましたが
本位牌は夫婦連名で
戒名にて準備しています。
父は母の四十九日に戒名をいただき
仏弟子となる予定です。
これで親子3人、
揃って仏弟子となることに。
なんとも感慨深いです。
母の追善供養の日は
いつも雨模様でしたが
今日は気持ちよく晴れました。
お彼岸だから
父が此岸へ帰ってきて
母の魂に逢えたのかもしれません。
まるで母が歓んでいるような
美しい青空に感じました。
仏弟子になって8年、
ようやくその有り難さが
身に染みてきました。
仏道とは仏に成る道。
いつか辿り着くその日まで
地道に歩んでいこうと思います。