やまない雨はない
今日は母の阿経忌です。
追善供養のため成田山新勝寺へ。
護摩木を奉納してきました。
早いもので明日は月命日です。
毎日、病院へ面会に行っていたのが
ずいぶん昔のことのように感じます。
今日は3月11日なので
東日本大地震で被災された方々へも
護摩木を奉納させていただきました。
あれから8年経ちましたが
被災地では
まだ震災が終わっていない方々も
たくさんいらっしゃると聞きます。
気持ちばかりですが、こちらも。
被災地の1日も早い復興を願って。
帰り道、
薬師堂の前の菜の花が
満開だったことに気が付きました。
行きは雨と強風の中、
傘を差すことに必死で
こんなに美しい景色が
全く目に入ってきませんでした。
目の前に広がる世界とは
私の心の投影なのかもしれない。
私が見ているものは
全て私の中にあるもので
何一つとして外側にあるものはない…。
ふと、そんな思いが過ぎり
なんとも不思議な気持ちになりました。
京成成田駅に着く頃には
雲の合間に青空が顔を出していました。
やまない雨はない、と
お不動さまが仰っているようです。
何事も変化し続けています。
何事も
そこにとどまり続けることは
できないのかもしれません。
永遠に続いて欲しいと思うことも、
永遠に続くと思えるようなことも、
常に変化し続けているということに
目を開いていくことができたら…。
その一瞬に込められた「永遠」を
つかまえられるのかもしれませんね。
来週はいよいよ母の小練忌、
次の命の行き先を
閻魔様に告げられる日とされています。
痛い思いも、苦しい思いも、寂しい思いも、
生きている間に十分味わい尽くした人ですから
どうか次の行き先は幸せな場所でありますように。