宇宙に恋して

こころの声を紡ぎながら、目に見えない世界を探求しています。

さようなら、ありがとう

13年前に父を送った同じ場所で

母を送り出しました。

 

父は特定の宗教を持っておらず

読経のない葬儀でしたが

後に私が仏縁あって

得度したということもあり

母の葬儀は仏式で行いました。

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遺影は

函館で経営していた母のお店が

地元の新聞の取材を受けたときに

撮影してもらった写真。

 

ずいぶん若い時の写真ですが

私の記憶に残る

一番「母らしい」姿でもあり

本人が一番気に入っていた

写真でもあります。

 

綺麗な人でした。

 

若い頃には理解できなかった部分も

歳を重ねていくにつれて

少しずつ理解できるようになり

母は常に「誰かのため」に生きた人だったと…。

 

人生の半分は病気との闘いでしたが

大きな手術を繰り返してまでも

家業と家事と育児のために

全てを捧げた愛と勇気の人でした。

 

最後は私だけのために

命の限りを尽くして

側にいてくれたのだと思います。

 

魂は既に肉体を離れ

亡骸と思い出だけがそこにある空間で

私は確かに母の存在を感じていました。

 

ここからが永遠の命。

 

いつかまた出逢う刻まで

しばしのお別れです。

 

あなたの菩薩行を見届けることができて

私は幸せです。

 

あなたの遺志を受け継ぎ

人も私も笑顔になる

そんな人生を歩んでゆこうと思います。

 

47年間、愛をありがとう。

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