宇宙に恋して

こころの声を紡ぎながら、目に見えない世界を探求しています。

旅立ち

この度の母の逝去に際して

たくさんのお悔やみとご温情を頂戴し

心より御礼申し上げます。


本来ならば

個別にお礼をすべきところですが

そちらは少しお時間を頂戴したく

取り急ぎの投稿で失礼いたします。


旅立ちの後というのは

実務的にやるべきことが沢山あり

悲しむ間も無いくらい

慌ただしく時が過ぎて行きます。


時節柄か

旅立たれる方が多いとのことで

斎場の空きがなく

母が荼毘にふすのは

2月17日ということで

ずいぶん先になってしまいました。


安置室でその日を待つ母の肉体は

既にすっかり母ではなくなってしまい

肉体とは本当に命の「容れ物」であって

宇宙からの「借り物」だったことを

改めて思い知らされます。


母の葬儀ですが

通夜を行わない一日葬の形式で

執行うことになりました。


人に迷惑をかけたくないから

式は出来る限り簡素にという

母の遺志を尊重した結果、

私も身の丈以上の出費をせずに

親戚縁者に不義理することなく

母を送ることができるので

最後の最後まで

母に助けられました。

 

旅立ちから一夜明け

今、命そのものとなった母には

いったいどんな世界が

広がっているのでしょうか。

 

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この写真は

私が幼稚園の時に作った

母の日のプレゼントです。

 

当時4歳の私が描いた

母の似顔絵です。

 

洗濯バサミを周りに留めて使う

洗濯機周りに飾るプレートなのですが

なんと43年もの間、

現役で洗濯バサミを留めていました。

 

荼毘にふすときにも

忘れずに持っていってもらいます。

 

整理整頓が好きな母だから

これがないと洗濯バサミがしまえず

困るかもしれないのでね(笑)

 

今、私の中で生き続ける母は

満身創痍の肉体から抜け出し

笑顔が美しくおしゃれで綺麗好きな

強く優しい素敵な女性です。

 

私もいつか

命の容れ物から旅立つ日が来ても

誰かの心の中で

生き続けるのかもしれません。

 

連綿と続く命のリレーの美しさを

最後に母から教えてもらえた気がします。