宇宙に恋して

こころの声を紡ぎながら、目に見えない世界を探求しています。

終わりは はじまり

高校生の頃、

佐野元春さんの楽曲を

よく聴いていました。

 

その歌詞の世界は

私にとって

いかにも「青春」です。

 

アルバムはたくさん持っていたのですが

いかんせん「カセットテープ」でしたから

残念ながら、今、手元にあるCDは1枚だけ。

 

No Damage というベスト盤で

佐野元春さんの有名どころな楽曲が

それなりに収録されています。

 

その中に

「グッドバイからはじめよう」という

楽曲があるのですが

これを聴くと

学生時代に経験した

失恋の記憶がよみがえります。

 

今思い出しても

ゾッとするぐらい辛かったですね(笑)

 

もちろん、

今となっては気にもならないようなことも

幼さ故に辛いと感じていたのは事実ですが

何が今でもゾッとするくらい辛かったかというと

あまりにも強烈で執拗な自分の執着心です。

 

生まれて初めて自分の本性を知った

記念すべき失恋体験だったと思います(笑)

 

尤も、

30年以上前のことなので

相手に関することや

交際していたころの出来事については

驚くほど忘れてしまっているのですが

なんとかよりを戻したい!という

あの強烈な感覚は

今も記憶に新しい感じがします(笑)

 

不思議ですよね。

 

なんていうか、

交際していた時のことよりも

別れを告げられてから

本当の意味で立ち直るまでの苦闘の方が

鮮明な記憶として残っているという…。

 

どう考えても

相性悪かったってことですよね。

早い段階でふられてよかったです(笑)

 

恋愛に限らず

人生は出逢いと別れの繰り返しです。

 

そして

出逢いと別れはセットです。

 

物理的に出逢ってしまったら

いつかは必ず別れなければなりません。

 

そして、

他者というのは

別れて過ごす時間のほうが圧倒的に長く

面と向かって出逢っている時間というのは

実際のところほんのわずかです。

 

その貴重な時間を

いかに豊かに過ごせるのか

最近はそんなことを考えています。

 

目の前にいない人のことを考えて

一喜一憂しているのであれば

目の前にいる人との時間を

いかに豊かに過ごすのか。

 

それは、

ひとりの時でも同じことです。

 

目の前にいない人のことを考えて

一喜一憂しているのであれば

自分自身をいかにケアし

いかに豊かなかかわりを

もつことができるのか…。

 

今、ここにあるものを大切にすれば

おのずと己の執着から

解放されるのではないかと思っています。

 

佐野元春さんの

グッドバイからはじめよう、の歌詞に

「終わりは はじまり」という節があります。

 

全ては一期一会、

終わりは、はじまりです。

 

別れは決して

嘆かわしいことではありません。

 

むしろ

別れてからの方が

その存在は永遠になるのかもしれませんね。

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