同じ景色
成長とは
まるで螺旋階段を上るようだ。
繰り返し、繰り返し、
同じ景色を眺めているようであっても
少しずつ視点が高くなっているはずだからと
かつて私に教えてくださった方がいた。
何度も何度も
同じことを繰り返している自分に
嫌気がさすこともあるけれど
再び同じ景色が見えたときには
一周回った自分自身に対して
まず労いの言葉をかけるようにしている。
またこの景色が見えたのは
成長した証だね、と。
1回めと2回めとでは
その景色の違いはわからなくても
それが5回め、6回めともなれば
1回めの景色とは
大きな違いがあるはずだ。
実際には
同じ景色を見ることなんて
2度とないのだけれど
繰り返し、繰り返し、
味わうその感覚は学びの証。
知っているということは
気付きのチャンスだ。
気付きとは
マインドフルな状態から生まれ
そこで何かに気付けたら
そこから広がる世界が必ずある。
同じ景色を見ているようでも
それは常に新しく
成長した自分と出逢ったサインなのだ。